22年目の告白(映画)の感想や評価は?ラストのネタバレまとめ!

どうも〜自称映画評論家のユタカです!
今回は2017年6月10日に公開された藤原 竜也、
伊藤 英明のダブル主演映画、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の、
感想や評価を延べていきます。

主演の藤原 竜也の圧巻の演技力もさることながら、
プロモーションの段階から仕込まれた罠や、
SNSが日常生活に浸透した現代の特徴を捉えた脚本などなど、
鑑賞者をぐいぐい映画世界に引き込んでいく仕掛けが満載の本作。

2012年に公開された韓国映画「殺人の告白」をリメイクした、
スリリングなスリラー映画です。ストーリーのあらすじや、
結末のネタバレもしっかりまとめました!

22年目の告白-私が殺人犯です-とは?

2012年秋に公開された『私の殺人』は、
時効が成立した殺人犯が告白本を出版しスターになる、
という衝撃的な題材と怒濤のアクションシーンで話題を集め、ヒットした作品です。

『22年目の告白』はこの『私の殺人』を
日本の実情に合わせてリメイクしたスリラー映画です。

リメイク作品、と聞くと「元の映画を観ていないと楽しめないのかな?」と不安になったり
「元の映画の方が面白いのかな?」と思われたりする方もいらっしゃると思います。
ですが、まったく心配いりません。

連続殺人犯が時効後に告白本を出し、世間を騒がせるという衝撃はそのままに、
ディティールにこだわり抜いた脚本で、
「あぁ、いまの日本でならこういう事が起こっても不思議じゃ無い」と、
素直に納得できる説得力が産まれています。

アクションシーンの派手さは「私の殺人」に軍配が上がりますが、
緻密なミステリの様に伏線を積み重ねていく緻密さと、
感情を押し殺した主演二人の演技が作品の緊張感を高め、
真相への興味を駆り立てていくのは本作ならではの魅力となっています!

『DEATH NOTE』シリーズや『カイジ』シリーズでの演技が
良く知られている藤原 竜也は時効が成立した殺人犯、
曾根崎雅人を悪役感たっぷりに演じていて、
もうこのサイコパスみ溢れる曾根崎を楽しむだけでも観る価値ありです!

『海猿』シリーズ主演で正義のヒーローを演じ、
『悪の教典』で凶悪なサイコパスを演じて、そのイメージを大きく塗り替えた伊藤 英明が、
殺人犯を取り逃したばかりに犯行を止められず時効を迎えてしまった牧村航を野性的に演じます。
対照的な2人のキャラクターが本作の大きな魅力です。

22年目の告白-私が殺人犯です-のあらすじは?

阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生し、
不穏な気配に包まれた1995年、東京で連続絞殺事件が起きます。
5人もの犠牲者を出した事件は、
警察の懸命な捜査にも関わらず時効を迎えてしまいました。

事件からの22年後の2017年、
当時の犯人を名乗る曾根崎雅人がマスコミの前に突然姿を現します。
フルネームを出したばかりか、マスコミの前に顔を出し、
事件の詳細が書かれた告白本を出版した曾根崎にマスコミが殺到して大きな話題となります。

時効に守られ、逮捕され罪を裁かれることのない曾根崎は、
加熱するマスコミの取材に全て応じていきます。
出版された手記はベストセラーとなり、その衝撃的な内容と曾根崎の言動に、
人々は熱狂します。ネットには瞬く間に曾根崎に関する話題が溢れるようになりました。

犯罪者にも関わらず、曾根崎は時代の寵児となり、
そのルックスからファンまで現れ、まるでアイドルのような人気を獲得していきます。
当然、事件の被害者遺族はこの状況にやり場のない怒りを抱えます。

また、唯一犯人に接触し、あと一歩で逮捕に至れなかった刑事牧村航も、
憤りを抑え曾根崎の動向を注視していました。
牧村は22年前、犯人を取り押さえるもナイフで顔を斬りつけられ、
目の前で逃亡を許してしまった過去がありました。

自己顕示欲の強い曾根崎は、自分を逮捕できない警察や、
真実にほど遠いマスコミの報道に失望していました。
今となっては自分しか知らない事件の真実を広く世に知らせ、
自分の犯行が正しく評価されることを望んでいるのです。

そのための手段として、テレビ番組への生出演を編集者の川北未南子に要求します。
しかし、いくら時効を迎えたとはいえ、
5人もの命を奪った殺人犯である曾根崎を生放送に出演させることは、
どのテレビ局も引き受けてくれません。そこで曾根崎は、
テレビ局が首を縦に振らざるを得ない状況を作ろうと被害者遺族に接触するようになります。

メディアを引き連れ妻を殺された医師、山縣明寛の病院に現れた曾根崎は、
騒動にロビーに出てきた山縣の前で土下座し犯行の謝罪を述べます。
その場には被害者遺族を心配し、山縣の元を訪れていた牧村刑事の姿もありました。

騒然とするロビーで、牧村の姿を見つけた曾根崎はまるで、
同級生にでもあったかのように「懐かしい」と声をかけ近寄ります。
マスコミに声を拾われないよう至近距離で何事かを囁く曾根崎に牧村は激昂。
マスコミの前にも関わらず曾根崎を殴りつけ、
2人はマスコミの前でつかみ合いの騒動を起こしてしまいます。

この様子がネットに流れると曾根崎の思惑通り殺人犯と
刑事の対決として大きな話題となってしまいました。
牧村は事件当時犯人の肩を拳銃で撃ち抜き追い詰めたものの、
ナイフで顔を傷つけられ取り逃がしてしまっただけではなく、
報復として自宅を爆破された結果、先輩刑事を殺されてしまっていたのです。

曾根崎のこういった言動でブームはますます加熱し、
ついに、ある番組から生放送の出演依頼が入ります。
元戦場ジャーナリストの仙堂俊雄がキャスターを務める、
「NEWS EYES」での対談依頼を曾根崎は承諾します。

各局が渋る中、「NEWS EYES」への生出演が決まったのは、
仙堂の強い希望在ってのことでした。実は、22年前、
戦場の取材から帰国した仙堂は日本中を騒がせた連続絞殺事件に大きな興味を持ち、
独自に取材をしていたのです。

毎日遺族の元へと足を運ぶほどの熱心さで、徹底的に取材。
独自に膨大な資料を作成し、真実に近づこうと努力していたのです。
しかし、ある時を境に犯行はピタリと止み、
警察の捜査でも仙堂の取材でも結局犯荷にはたどり着けなかったため、
曾根崎に大きな興味を持っていたのです。

番組に出演した曾根崎に、
仙堂は告白本の内容や事件について疑問点を直接曾根崎にぶつけます。
真実は全て本に書いてあると主張する曾根崎ですが、
本に書かれていないことがあると指摘する仙堂。

それは牧村刑事の家が爆破された際、本当に狙っていたのは先輩刑事では無く、
牧村自身で、その死を目撃する役目を負わされた妹が居たのでないか、という疑問です。
牧村の妹は、事件後行方が解っていませんでした。

本当に曾根崎が犯人なら牧村の妹の行方を知っているはず……。
曾根崎は本当に犯人なのか?

22年目の告白-私が殺人犯です-のストーリー結末のネタバレ!

更に、仙堂は真犯人を名乗る者が別にいるとも言いだします。
インターネットに投稿されたある動画で、曾根崎が詐欺師であると告発し、
自分こそが真犯人だと名乗る謎の人物が居たのです。

男は、自分が犯人だという証拠に牧村刑事のアパートを
爆破した瞬間を納めた映像をネットにアップしていました。
曾根崎は、この程度の映像なら今の技術を使えば
いくらでもねつ造する事ができると一笑に伏します。

しかし、真犯人を名乗る男は、さらなる証拠を持っていると言い、
牧村を含めた4人での番組出演を要求していると言います。

真実を明らかにするため、事件を追ってきたジャーナリストの仙堂、
時効後に犯行を告白した犯人を名乗る曾根崎、
犯人を一度は捕らえかけたものの逃がしてしまった刑事の牧村、
そして真犯人を名乗る男の4人の対談が実行に移されることとなりました。

日を改めたスタジオで、
真犯人を名乗る男は顔と声を出さないという条件でスタジオに姿を現します。
男は自らが真犯人であるという証拠が納められたDVDを持ち込み、
放送するように言いますが、その衝撃的な内容はとても放送できるものではなく、
スタジオ内だけで視聴することに。

その内容は動画に使われたアパート爆破の後、何が起こったのかが記録されていました。
映し出されたのは、ビルの屋上で拘束された女性と犯人。
この女性こそが牧村の妹、行方不明の牧村里香だったのです。
里香を犯人はそのまま絞殺。

彼女が息絶えるまでの全てがDVDに記録されていました。
こんな映像を撮れるのは真犯人だけと男は得意気に胸を張ります。
決定的な証拠の前についに曾根崎が本性を現し、犯人の男に飛びかかります。
そして、同席させられた牧村も怒りを隠しません。

男を殺しかねないほど怒りを露わにする2人に怯えきった真犯人は衝撃的な自白をします。
「自分は犯人じゃない」と。男はただ雇われただけの一般人で、
曾根崎の詐欺を立証するために真犯人から送り込まれた罠だったのです。

誤魔化しようもなく、曾根崎は自分が犯人では無いことを認めます。
彼の正体は殺害された里香の婚約者、小野寺拓巳。
小野寺は真犯人を捕まえるため顔を整形し、
真犯人をおびき寄せるために告白本を出版して世間の注目を煽ったのです。

犯人が書いたと信じてしまうような詳細な手記が書けたのは、
事件を捜査していた牧村がゴーストライティングしたため。
最初から曾根崎と牧村は手を組み、真犯人を見つけるためだけに狂言芝居を打っていたのです。

大掛かりな罠にかかったのは、真犯人の身代わりの一般人。
牧村達の計画は失敗に終わったかに思えました。
ですが、仙堂の番組で出てきた情報が、真犯人を導き出していました。

曾根崎は、牧村里香に婚約者がいたと知っているのは、自分と兄の牧村、
そして里香の指から婚約指輪を抜き取り捨てた真犯人だけであり、
番組内で仙堂が里香に婚約者がいたと言及していたことに気が付きます。

仙堂こそが、里香を殺した連続絞殺事件の真犯人だったのです。
また、牧村も押収したDVDをくまなく調べ、ある事実に気が付きました。
山縣医師から牧村に連絡が入り、曾根崎が自分の元に現れ車を借りに現れ、
思い詰めた様子が気がかりだと知らせてくれます。

牧村はすぐに曾根崎を追跡し、山奥にある牧村の別荘にたどり着きます。
曾根崎は牧村が密着取材のために別荘に滞在することを知り、
自ら事件の決着をつけるべく乗り込んだのです。
仙堂が犯人だと示す物証が別荘から出てきます。

無数のモニターに映し出された事件被害者達の息絶えるまでの映像を見て、
仙堂を追求する曾根崎。ついに仙堂は犯行を自供しました。真実にたどり着いたものの、
時効を迎えてしまった今となっては仙堂を逮捕する事も裁判にかけることも不可能。

曾根崎は自らの手で仙堂に引導を渡すべく、
その命を奪おうとかつて仙堂が多くの命を奪ったようにロープで首を締め上げます。
そこに追ってきた牧村が現れ、彼が手にした真実を告げます。

牧村里香を殺害した時刻は深夜0時を過ぎていたこと。
日付が変わったその日は、凶悪事件に関する時効が撤廃された日であること。
つまり、6人目の被害者である里香が殺された事件については時効が無く、
仙堂は法で裁けるのだと。

里香が苦しむ映像には、東京タワーのライトが消える瞬間が映り込んでいたのです。
これは、日付が変わった事を示し、仙堂の犯行に時効が適用されない根拠になる大きな証拠でした。
妹が殺される映像を繰り返し見続けた牧村だけが気がつけた真実に、曾根崎は崩れ落ちます。
仙堂は逮捕されました。

彼は戦場ジャーナリスト時代、ある武装勢力に捕まり、
目の前で友人を絞殺され、自分だけが解放されるという、悲劇的な経験をしていました。
そのトラウマから連続絞殺事件を起こしたのでした。

獄中で自身の心の闇と事件の真実についての手記を出版しようかと話す仙堂の顔は、
真実を追うジャーナリストの顔では無く、虚ろな精神異常者の顔へと変貌してしまっていました。
仙堂の告白本のポスターが世に出た頃、獄中に侵入した一人の青年がいました。
被害者遺族の一人である彼は、獄中の仙堂に忍びより、ナイフで仙堂を襲います。
仙堂に母親を殺された彼は、母親の仇を自らの手で討ったのです。

22年目の告白-私が殺人犯です-の感想や評価まとめ!

今年の邦画の中でもかなりの良作です。
年間通しても高順位にランクインするのではないでしょうか?
予告編からエンディングまで楽しめる仕掛けが満載でした。

私が犯人です、と堂々と名乗るということは、きっと真犯人は別にいるんだろうなー。
そんなメタな予想が立ってしまう点が弱点と言えば弱点ですが、
マッドな悪役に定評がある藤原竜也の演技がぐいぐいと引っ張ってくれます。

こんなにヤバイ奴が犯人じゃなかったらなんなんだ?
という疑問に被害者遺族・復讐者という真実が仕込まれていて、
どちらの立場でも言動に矛盾が出ない脚本と演技には脱帽です。

もちろん曾根崎と共犯の牧村を演じる伊藤英明のワイルドでありながら
感情を押し殺した緊迫感溢れる演技も見所で、時効故に犯人を捕らえられない抑圧された怒りは、
そのまま真犯人を捕らえられない状況や、22年前に捕らえ損なった自身への怒りとして矛盾がありません。

仕込まれた謎や、二転三転する状況にも関わらず、
キャラクターとしての感情や行動に嘘がないのは、
ディティールにこだわり抜いた脚本がしっかり一本筋が通ったものだからでしょう。

原作の韓国映画と比べるとアクションの派手さはありませんが、ディティールの細かさや、
現実の法改正へのリンクしたリアリティの強い設定、
ネットでの狂乱などロジカルに組み立てられた情報量の多い画面は見る者を圧倒させます。

現実味を持たせ、リアリティを追求した結果弱みになってしまった点があることも否めません。
サスペンスとして、いわば出オチ感のある本作は、
ミステリやサスペンス好きな方には厳しい見方をされてしまうかもしれません。

ですが、予告編で「アンタがどんくさいから5人も死んだんだよ」と言い放った台詞が、
実は自分を殴るように指示する台詞だったと解った時の目から鱗感は気分爽快としか言い様がないすっきり感です。
殺人事件の時効、という作中のキーを冒頭のニュース映像で升アナが解説してくれたり、
1995年当時の実際の映像が使われるなど、導入で作品世界のリアルさがしっくり馴染み、
まるで本当に現在進行形の騒動を見守っているような臨場感が生まれます。

阪神淡路大震災で被災した石橋杏奈演じる牧村里香は、ファッションと良い動作と良い完全に当時の人!
太めのヘアバンドとだぼっとしたシルエットの服、流行りましたよねぇ……。
藤原竜也で主演と言えば、ガチサイコパスで濁点満載で叫ぶ一線を越えたクズ役のイメージが拭えません。
こういった役者についた強烈なイメージを逆手に取った配役が、曾根崎を藤原竜也のハマリ役にしています。

作品の外から予測する展開と、作中で二転三転するストーリーが、まるでだまし絵のように鑑賞者を魅了します。
ところどろころでオチに気が付けるタイミングがあるのは、
本格ミステリのように映画の中に犯人に至る真実が公平に描かれているからでもあります。

テンポ良く進むストーリーで、オチが見えていても十分楽しめますし、
後半は原作映画と大きく内容が変わるため、原作映画を視聴済みの方も楽しめる映画に仕上がっていました。

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22年目の告白-私が殺人犯です-をユタカが評価!(☆5点中)

ストーリー :☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
音楽    :☆☆☆☆
サスペンス      :☆☆☆☆☆
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