グレートウォールのあらすじや評価は?結末のネタバレまとめ!

どうも〜自称映画評論家のユタカです!
今回は2016年に制作され、2017年4月14日に日本公開されたチャン・イーモウ監督
『グレートウォール』の感想やストーリーのあらすじをご紹介します。
タイトルにもなっているグレートウォール、つまり万里の長城が建造された理由が、
じつはある『化け物』を迎え撃つためのものだった……。

チャン・イーモウ監督らしい、大予算、
大スケールで描かれる人間と化け物の大合戦がくり広げられるど派手な画面は、
賛否ありつつも娯楽作品として高いクオリティを保っています。
見所としては、やはりチャン・イーモウ監督作品ならではの
壮大なスケール感と共に、色の美しさ。

禁軍の鎧が部隊ごとに色分けされているのですが、
幼少期に戦隊モノの特撮を観て育ち、
また、変身美少女モノアニメが当たり前の様に
小さいお子様から大きなお友達にまで親しまれている日本に住む者としては、
その色の美しさにうっとりする一方、戦隊モノだ!変身しそうだ!
という邪な感想が拭えないのもまた楽しみ方の一つかと思います。

歴史考証とか、設定の緻密さといった細かいことは脇に置いて、
ポップコーン片手に気楽に楽しめる一大娯楽映画作品です。
『グレートウォール』のストーリーのあらすじや、
結末のネタバレもしっかりまとめました!

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『グレートウォール』とは?

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、
『オーシャンズ』シリーズ、『オデッセイ』のマッド・デイモンを主役に迎え、
『あの子を探して』『HERO』など高い評価を得続けているチャン・イーモウ監督が、
万里の長城が建造された理由に題を取った戦記アクション映画です。

チャン・イーモウ監督の初映画作品でもあり、劇中では主に中国語と英語の二言語が使われます。
万里の長城とは、饕餮(とうてつ)と呼ばれる怪物の進行を阻むためのものであり、
饕餮(とうてつ)を迎え撃つ禁軍と、黒色火薬を求めて長城にたどり着いた西洋の傭兵達が、
襲い来る化け物の群れを撃退しようと奮闘する……。

歴史ものではありますが、ファンタジーよりのエンタメ作品で、
予算を惜しみなく使った壮大なスケールで描かれる饕餮と禁軍の派手な会戦シーンが見応え満点です。
派手なアクションの娯楽超大作ですが、東洋と西洋という別世界の人間が出会い、
徐々に信頼関係を築いていく東西交流の映画という一面もあり、人間関係の深さを垣間見ることができる良作です。

『グレートウォール』のあらすじは?

宋王朝時代の中国。傭兵のウィリアムとトバールは、仲間達と黒色火薬を求めて旅をしていました。
馬賊に襲われ、仲間が一人、また一人と減っていく危険な旅のある夜、謎の怪物に襲われてしまいます。
怪物の腕を切り落としたウィリアムとトバールはなんとか生き残り、万里の長城にたどり着きますが、
言葉が通じない彼らを長城の禁軍は歓迎せず、捕縛されてしまいます。

禁軍の中でウィリアム達の言葉が解るリン・メイ司令官が呼ばれ、彼らを尋問します。
切り落とされた腕は、饕餮(とうてつ)と呼ばれる怪物のもので、禁軍はこの万里の長城で饕餮と戦っていたのです。
尋問で饕餮をウィリアムが一人で倒したと知った禁軍は、ウィリアム達を生かすか処刑するかで意見が割れます。
リン司令官は処刑に賛成しますが、軍師のワンは話に矛盾がないため、生かしておく事を薦めました。

二人の扱いについて揉めていると、伝令が緊急事態を告げます。
予想よりも早く饕餮が群れをなして攻めてきたのです。
ひとまずウィリアム達は牢に入れられる事になりましたが、混乱の中牢の鍵が開きません。
ワン軍師の判断で、ひとまず拘束の上、壁で見張りをつけることに。

一方、長城では禁軍が大急ぎで戦闘準備を進めていました。
役割ごとに鎧の色が違う大軍が、一糸乱れぬ動きで襲撃に備えていく様子にウィリアム達は驚きます。
まもなく饕餮の大軍が長城に襲いかかってきました。リン司令官が指揮する青色の隊は女性のみの鶴軍。
その役割は身軽さを利用して、壁から飛び降り、槍で饕餮を攻撃し、
後方の味方に引き上げてもらうという明らかに死亡率の高い攻撃隊でした。

襲い来る饕餮に鶴軍を始め、投石や弓などで応戦する禁軍ですが、
饕餮の数はすさまじく長城の中に侵入を許してしまいます。歩兵隊が侵入した饕餮と戦い、
その間にも弓兵隊や鶴軍は更なる饕餮の進行を阻むべく攻撃を続けます。
拘束され、逃げることが出来ないウィリアム達は、この戦いに驚愕します。

混乱の中、拘束されていない自分達と同じ異国人の男が居ることに気が付いたウィリアム達。
見張りの兵も侵入した饕餮との戦いに向かい、異国人の男に縄を解いて貰いますが、
逃げるにも逃げられない状況で、ウィリアムとトバールは禁軍の武器を手に取り、機転を利かせて戦いに参加します。

二人が見張り役だった若い兵の命を救い、襲い来る饕餮を倒すと、
饕餮の群れは倒れた仲間を引きずりながら撤退していきました。
禁軍の長、シャオ将軍とリン司令官はこの戦いぶりを賞賛し、
二人は賓客として歓迎されることになりました。

幼い頃から禁軍で育ったリンは、同じく幼い頃から戦場で育ったというウィリアムに親近感を抱きますが、
すぐに自分達の大きな違いに気が付きます。リンは禁軍で仲間と『シンレン』――お互いを信頼しあい、
国のために戦ってきた正規軍の生え抜き。一方のウィリアムは食べるため、お金のために主君を変えて戦ってきた傭兵。

長城の上、鶴軍が饕餮へと向かう張り出した足場へとウィリアムを誘ったリンは、
自分達は『シンレン』の元、共に戦っていて、『シンレン』があるから後ろを味方に任せて飛ぶことが出来るのだと言い、
ウィリアムにも飛んでみろと告げます。

しかし、ウィリアムはこれまで誰も信じていなかったから今日まで生き延びることが出来たのだと、
ウィリアムは断り、トバールのところに戻ります。虜囚の身から解放された二人に与えられた部屋に、
長城で縄を解いてくれた男が来ていました。彼はバラードと名乗り、
ウィリアム達と同じく黒色火薬を求めてここに辿り着いたものの、帰国を許されていないと身の上を語ります。

饕餮が襲来し、長城が混乱している今はまたとない脱出のチャンス。
次に饕餮が襲ってきた時に逃げだそうと誘います。そこにワン軍師がウィリアムとトバールを呼び出しました。
ワン軍師は、ウィリアムが持っていた片手ほどの大きさがある磁石に注目していたのです。
饕餮の腕を切り落としたとき、ウィリアムはこの磁石を袋に入れて身につけていたと言い、
ワン軍師は目に見えない磁力をもつ石が、饕餮を倒す助けになるのではと仮説を立てます。
二人にワン軍師は、饕餮について説明します。

2000年前、強欲な皇帝が国を支配したため、天が隕石を降らせ、饕餮を地上に放ち、
強欲が世を支配するとどうなるのかを思い出させるのだと。
饕餮には女王がおり、兵の饕餮に餌をとらせて繁殖し、群れを大きくしていきます。
60年おきに現れるこの怪物は、例え狩りたてても骨一つ残さず消えてしまうため、迎え撃つしかないのです。
長城で饕餮を食い止められず、女王がこれ以上の繁殖を行えば世界は破壊され饕餮によって滅ぼされてしまいます。

その頃、シャオ将軍とリン司令官は長城の見張り兵の異常に気が付き、現場に向かいます。
真っ直ぐな長城の道で饕餮に挟み撃ちされた一団は、饕餮を撃退するものの、
リン司令官を庇っい深手を負ったシャオ将軍を失ってしまいます。
シャオ将軍は息を引き取る前際に、全隊長の前でリン司令官を自分の後任に指名します。
残された禁軍兵士は各隊長と共に饕餮を退けるため戦い続けることを誓い、将軍の死を悼みました。

リンを将軍に据え、饕餮の第二波を退けるため策を考える長城に、皇帝の特使シェンがやって来ました。
900年前の書物に饕餮の力を封じ込める策が書かれていたことを発見したのです。
攻め込んできた饕餮が突然大人しくなったところを皆で倒したという記録に、
戦地となった場所にはウィリアムが持っていたものと同じ磁石があったことから、
ワン軍師は饕餮が大人しくなる要因として磁石が女王の指示を妨げるのでは無いかと仮説を立てます。

しかし、確証が持てません。ウィリアムはスペインで観た鯨漁からヒントを得、
眠り薬を塗った銛で饕餮を釣り上げ捕獲して、磁石の効能を調べることを提案します。
ウィリアムの案は採用されましたが、戦いの混乱に乗じて火薬を奪い、
逃げるつもりでいたトバールは禁軍に肩入れするウィリアムを咎め、対立します。
まもなく濃霧の中饕餮が二度目の襲撃を仕掛けてきました。

ウィリアムはリンと共に饕餮の捕獲を試みますが、トバールはバラードと共に逃亡の準備を進めていました。
ウィリアムを置いて二人で逃げようと誘うバラードに、
あくまでウィリアムと三人で逃げると主張し譲らないトバールはウィリアムを探しに行きます。
饕餮の襲撃に対抗し、長城の壁からは大ばさみで壁を登る饕餮の体を切り裂き、
決死隊がそれでも登ってくる饕餮を壁にぶら下がりながら白兵戦で斬り伏せ進行を阻みます。

いくつもの銛が打ち込まれる中、
一つだけ饕餮に突き刺さったままの銛をウィリアムの指示で巻き取っていくリン達。
仲間の饕餮が助けにくるのを阻むため、投石機で辺り一帯を火の海で覆います。
しかし、鎖の強度が限界を迎えてしまいます。

ウィリアムは持てるだけの弓を持ち、地上に降りようとしますが、
それをリンが遮り、弓兵に火の内側全ての範囲に鳴き矢を射る様に命じます。
饕餮が走れば矢が鳴き、ウィリアムにその位置を知らせてくれると言うリンに頷き、
鎖を頼りに地上に降りるウィリアム。
地上に降りたウィリアムは眠り薬の効いた饕餮に鎖をかけ、引き上げるように合図を送ります。

仲間の饕餮がウィリアムを襲いますが、鳴き笛の音と、
危ないところで助けに入ったトバールのおかげで、これを撃退。一安心するも、
二人に仲間の饕餮が次々に襲いかかり、火の海を越えようとする饕餮まで現れます。
死を覚悟せざるを得ない状況に、ウィリアムは落ちていた鳴き矢を拾って空に射ます。
音を聞いたリンが策を講じてくれると信じていたのです。

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鳴き矢の音を聞いたリンは素早く状況を判じ、虎の子の火薬兵器を使うことを決断。
強力な爆発で饕餮を一掃しますが、巻き込まれたウィリアム達は意識を失う寸前に追い詰められてしまいます。
リン達は長城下部の入り口を開け、倒れるウィリアム達を救出します。
意識を取り戻したウィリアムに饕餮を捕らえ、トバールも無事だと告げるリンは、なぜ、城壁の外に降りたのかと聞きます。

リンに教えられた『シンレン』の言葉を返したウィリアムに、
リンはその恐ろしさゆえに黒色火薬を使用するのを見せたくなかったと言い、ここで見たことは忘れるようにとだけ告げます。
捕獲した饕餮で磁石の効能を試す実験が行われ、磁石の力で饕餮を封じられることが証明されます。
しかし、それを見た使者シェンはワン軍師の反対を押して皇帝に献上するために、
饕餮を都に持ち帰ってしまいます。シェンが去った後、長城の壁に巨大な穴が開いていることが発覚します。

饕餮の二回目の攻撃は陽動で、本当の目的は長城に穴を開け、さらに進軍することだったのです。
城内の騒ぎに乗じて逃亡を企てるトバールとバラードに気が付いたウィリアムは二人を止め、
饕餮と戦ってから帰国するべきだと説得します。

しかし、トバールとバラードは耳を貸さず、ウィリアムを気絶させ、そのまま火薬を盗み逃亡します。
気絶していたウィリアムは捕らえられ、裏切りにリンは激怒します。
トバールとバラードを止めようとしたというウィリアムの主張を激怒したリンは聞き入れず処刑しようとします。

『グレートウォール』のストーリー結末のネタバレ!

しかし、そこにウィリアムに命を助けられた若い下級兵士が名乗り出て、
仲間二人を止めようとしていたのを見たと証言します。
ウィリアムは再び禁軍に捕らえられ、トバールとバラードには追っ手が差し向けられる事に。
リン達禁軍は、長城を突破した饕餮(とうてつ)が都に到達する事を恐れ、追撃を決意します。

しかし、馬で駆けてはとうてい間に合いません。そこで、過去一度も成功したことのない、
天灯という気球のような乗り物に乗り込み、兵士と共に空から進軍する危険な作戦を実行することに。
火薬を燃やして燃料にする天灯はその運用が難しく、無事に飛び立てず墜落する者が後を絶ちません。
全滅すら覚悟したリンはウィリアムの釈放を命じます。

ワン軍師の元に何があったのかと聞きに来たウィリアムに、リンの最期の命令として、
ウィリアムを釈放し、好きな物を持って行けとの言葉を伝え、自分が観たものを世界に伝え、
危機に備えるよう警告を伝えるよう依頼します。しかし、ウィリアムはリン達と共にこの場で戦うことを選び、
彼の無実を証言した若い兵と共にワン軍師の天灯に乗り込み、リンを追います。
一方、逃げ出したトバールはバラードに裏切られてしまいます。

馬を奪われ、砂漠に置き去りにされてしまい、さまようトバールは長城で聞いた爆発音を聞きます。
それこそ、裏切ったバラードが馬賊に襲われ、誤爆した火薬兵器によって死亡した爆発音だったのです。
トバールは追いかけてきた禁軍に捕縛されてしまいました。饕餮に襲撃される都に到着したリンは、
兵達と共に戦いますが、あまりの数の差に、武勇に秀でた彼女も絶体絶命の危機に陥ります。
そこに、追いかけてきたウィリアムが助けに入り、皇帝の元へ向かいます。

皇帝に献上された饕餮を利用し、女王を倒す作戦をワン軍師が考えたのです。
火薬を巻き付けた饕餮に餌を与えて放し、女王を狙おうとしますが、作戦の最中にも饕餮は襲ってきます。
ウィリアムを慕う若い兵士が自爆し、自らの命と引き換えに饕餮の進行を阻みます。
また、ワン軍師も群れを成して襲い来る饕餮に磁石と共に先のことをリンに託して戦死してしまいます。

リンとウィリアムは女王に近づく罠の饕餮に塔の上から火矢を放とうと狙いますが、
女王を守護する饕餮に阻まれてしまい、二度も失敗をしてしまいます。
二人のいる塔がばれ、集中攻撃を受ける中、リンとウィリアムは塔にくくりつけた縄を頼りに外に飛び出し、
女王のほぼ真上から磁石を投げ入れ、火薬を着けた槍を打ち込みます。
この三度目の攻撃で女王は爆散し、饕餮の群れも動きを止め、禁軍は辛くも勝利しました。

饕餮を倒したウィリアムは褒美と引き換えにトルバートの身柄を解放してもらい、二人は和解。
リンは昇進して北西方面の大将軍となりました。リンはウィリアムに別れを告げ、
自分達は似たもの同士であるとその『シンレン』を認め、国へ帰るウィリアム達を万里の長城から見送るのでした!

『グレートウォール』の感想や評価まとめ!

歴史考証のしっかりした骨太の歴史映画が至高、
と考える人にはボロッカスに叩かれるだろうなぁと思うのですが、
それでも『グレートウォール』は面白い!
莫大な予算を使用しただけあり、饕餮(とうてつ)の大群と禁軍の大軍勢の激突は大迫力。

うじゃうじゃ湧いて出てくる饕餮のあまりの数にどう考えても詰みだろうと絶望的な気分になります。
あの大群に士気が下がるどころか一糸乱れぬ統率力で向かっていく禁軍の『シンレン』はただ者ではありません。
数は暴力を地でいく饕餮ですが、ただの化け物でも、ただ数が多いだけでもなく、
知能的で学習能力があるというのですからトバール達が協力より逃亡を優先するのも無理ないことでしょう。
だっていくら弓の達人のウィリアムが居てもここに三人ばかりよそ者が加わったからといって、どうなるというの……。

饕餮が仲間を助ける一方、容赦なく死亡した仲間を餌にすると言った面を、
強欲な怪物らしいと見るか、設定が良く解らない見るかは意見が別れそうですが、
せっかくの知能的な化け物の大群なので、もうちょっと知能犯的な姿が見たかったかもしれません。
まぁ、気象を作戦に使うとか十分知能的ですし、
これ以上知的な攻め方をされると禁軍全滅まったなしとなってしまいそうではありますが……。

いやもう確かに歴史的にもシナリオ的にも、
おいおいおいおいって突っ込み出したら止まらないんですが、中国史もの、大軍勢、謎の化け物との会戦、
これに万里の長城とくればロマンと燃えを掻き立てられない方が難しいかと思います。
歴史物というよりは、歴史に題を取ったファンタジー戦記アクション映画で、とても気楽に楽しめますし、
ラストにウィリアムとリンが恋人として落ち着かないところも個人的には評価に値すると思います。

本作はまごう事なき娯楽作品であると同時に、西洋、東洋といった遠く離れた価値観や言語の違い、
また、男性である、女性であると言った性別の違い、生い立ちの違いや、
何を第一の信念とするのかといった個人の価値観の違いを超えて『シンレン』を交わすことが出来るのか、
というテーマをごく自然に訴えかけてきます。

ウィリアムとリンは、お互いの違いを知り、シンレンを交わし、『似ている』と認め合った仲。
これを表すのにカップルとして纏めてしまうのではなく、
それぞれの道を進むのだと示したエンディングは、恋愛感情によらない理解と尊重を示しています。
異なるものを理解し、信頼しあうのに必要なのは何も恋愛感情だけではないのです。
でも二人がくっついたらくっついたで面白いとも思ってしまうので、観客とは勝手なものですね。

白人の主人公が英雄的に有色人種を救う、という本作の要素に批判の声も上がっているようですが、
筆者としてはむしろ英雄的な面が強調されたのはリン達禁軍側、つまり中国側の様に思えました。
ウィリアムは確かに白人の主人公で英雄的な活躍を見せますが、
リン達禁軍の盟友達は一兵卒に至るまで一人一人が大義のためお互いを信頼し、
ためらいなく死地に向かっていく高潔な人々として一貫して描かれています。

ウィリアムに命を救われた若い兵士は怯えを隠せず、
明らかに兵として習熟が足りない状態ですが、それでも饕餮に向かって行きますし、
言葉の通じない異国人に命を救われた礼を述べ、恩人が冤罪で裁かれるとなれば将軍に直訴して無罪を訴えますし、
最期には己の命と引き換えにしてでも作戦続行のため自分の意思で敵の足止めをします。

一方のウィリアム達は大義や国のためではなく、金のため、食べるために傭兵として働き、
時に盗みを犯すことも厭わず、誰も信頼しないことで生き延びてきた脛に傷持つ存在です。
リンと出会ったウィリアムは『シンレン』の旗のもとで戦う禁軍に洗われ、
高潔な人物として目覚めた結果、饕餮を倒す事が出来たのではないでしょうか。

対照的に都から来た使者や皇帝が高潔とはほど遠い情けなさのため、
より禁軍メンバーの高潔さや英雄的な面が強調されていたと思います。

禁軍の鎧が戦隊モノのごとくカラーリングされていたり、荒唐無稽な設定だったり、
予算がっつりぶち込んだチャン・イーモウ監督作品であったりと、
安心と安定の娯楽作品高クオリティが約束された本作でしたが、
案の定細かいことを気にしなければめちゃくちゃ面白く、友人や家族で気楽に見るのにオススメの映画作品です。
細かい事を気にしだしたらきりが無いのも事実なんですけどね……。

飛翔物を一度アップのスローで捉えてから通常速度で標的に命中させるカット割り好きなんだろうなぁとか、
いくら戦闘中で大混乱しててもこんだけデカイ穴開けられてたら誰か気が付くだろとか、
天灯は手すり位つけたらどうだろうとか、取りあえず国中から磁石探したらどうだろうかせめて、
その書物に書かれた土地だけでも探すべきではとか、禁軍将軍の身分を示すメダルめちゃくちゃダサくないですかとか。
しかし、ジン・ティエン演じるリン・メイ司令官の凜々しさ、美しさを堪能するだけでも観る価値ありですよ!

『グレートウォール』をユタカが評価!

ストーリー :☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
音楽    :☆☆☆☆
アクション :☆☆☆☆☆
総合点数  :☆☆☆☆☆

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